全11曲/約47分
自宅で聖地巡礼
命の源から迸る振動が音霊として響く、“聴くご神事”
宇宙の始まりは、音から。サウンドアーティスト岡野弘幹さんのCD「天河」を聴くと、そんな真理が内側から湧き起こるはず。34年前、サウンドアーティストの岡野さんは、天河大辨財天社の宮司(当時。現在は名誉宮司)である柿崎大宮司と邂逅。そのご縁により、毎年行なわれる節分祭で、19年にわたって「音霊奉納舞台」を続けています。このCDは、本来であれば節分祭でしか聴くことのできない音霊を、拝殿で録音したもの。カエルや虫たちの声が響く中、源である宇宙から降ろした音霊を、岡野さんが笛(ネイティブアメリカンフルート)や神宝である五十鈴など、多彩な楽器で表現しています。その音色は、さながら音が意志を持ち、拝殿から宇宙へと還るがごとく。岡野さんの奏でるすべての音は、宇宙・魂の発するエネルギーの振動を表しているのです。生きとし生けるものすべての命の振動を写し取った演奏を、そのまま封じ込めた奇跡の音霊CD『天河』。ここに収録された音霊と自身と共鳴させることで、魂を神前の清めの状態に近づけ、「本来の自分の道」を開きます。自宅、職場、音を響かせたすべての場を浄化に導き、「聴く」ことを「神事」に昇華してくれるアイテムです。
*2023年7月号P10〜19に記事を掲載しています。
家にいながらにして天河大辨財天社へ参拝
宇宙のリズムと同調し、森羅万象と一体化
毎年2月3日、天河大辨財天社で行なわれる節分祭は、所願成就厄除け採燈護摩厳修とも称され、家運の隆昌、諸業繁昌などのご祈祷、護摩祓いを行う儀式です。鬼を恐ろしい存在として忌避するのではなく、神として崇め奉ることで、福を呼び込みます。その節分祭の一環として行なわれるのが、岡野弘幹さんの音霊奉納舞台。岡野さんは、宇宙意識、地球意識、そして祈りをテーマに世界中で活動しているサウンドアーティストです。世界各国の聖地や自然遺産で演奏奉納をする活動を、ライフワークとされています。岡野さんは、自らがとらえた万物の魂の音、太古からの祈りの振動を、楽器を通じて波紋のように広げていくのです。天河大辨財天社で演奏を始めるときには、静かにその場の音を聞き、振動を感じることに集中する、といいます。そして、楽器を持ち、マインドを真っ白にして舞台に立ち、その場のエネルギーに同調する。だからこそ、岡野さんの奏でる音は、源の波動とつながるのです。一つひとつの音が波となり、宇宙の周期を反映したリズムとなって空間に放たれるさまは、まさに地球の呼吸と一体になる神事。家にいながらにして、奈良の聖地である天河大辨財天社へ巡礼しているかのように、音霊との共鳴と振動の高まりを体験できます。聴くだけで森羅万象と一体になり、瞑想音楽にもぴったりな名盤です。
ヴィンテージ機材がかすかな波動もキャッチ
臨場感のある音で奉納演奏を再現
『天河』は天河大辨財天社の拝殿に16本のマイクロホンと、いまでは入手困難な精巧なヴィンテージ機材を設置し、臨場感満点の音を収録。現場では、岡野さんがネイティブアメリカンフルートに風を吹き込むと、周囲の虫たちがざわめき、風が聖地を走り抜けたのだとか。日本人は虫の声を右脳ではなく左脳で認識する民族。生命の波動をとらえて世界に発信していくミッションを担う日本人が、いまこそ必要とする音が、このCDに収められているのです。
天河大辨財天社と岡野さんの出合い
天河大辨財天社は、飛鳥時代に修験道の祖である役小角(役行者)が修験の道場を開いたときに国家鎮護を祈ると、弁財天(市杵島姫命)が出現し、大峯の最高峰である弥山に祀ったことから始まりました。弁舌・才知の神であるご祭神の弁財天は、「妙音天」とも呼ばれ、芸能の神としても讃えられています。後南朝時代には観世十郎元雅が能「唐船」を奉納し、尉の面を寄進しました。戦後は能楽や狂言の奉納も行なわれ、昭和末期〜平成は細野晴臣さんやブライアン・イーノさんなど、多彩なアーティストが奉納演奏を行ったことでも知られるようになりました。多くの人が芸能界での成功を祈願するために訪れており、岡野さんもそんなアーティストの中の一人でした。J-POP業界でより大きな成功をおさめたいと考えていた岡野さんは、お正月にヒット祈願に訪れた際、太鼓橋で転んで左手首を複雑骨折。そこでお導きを感じた岡野さんは生き方をガラリと変え、以降天河大辨財天社を心の故郷とし、神に捧げる演奏を始めたのです。
名誉宮司 柿坂神酒之祐さん
岡野弘幹様は長年の間エゴの無い切なる平和への祈りの心を以て、大宇宙の命の源から流出る清らかで透明で温かく慈しみのある波動を音霊として曲作りに邁進されてこられました。この度ここ天河の大 地、そこにお鎮まりの神々、サラスヴァティ―の大御光と一体となった心身霊に沁み入る音霊が、かんながら生まれ出ました事、私自身深い感動を覚え、只々有難く感謝申し上げる次第です。令和四年八月吉日 大峯本宮 天河大辨財天社 名誉宮司 柿坂神酒之祐(https://hirokiokano.com/discography/tenkawa/より引用)
収録曲名
天河大辨財天社の「五十鈴」
1. Isuzu
2. Topanga Canyon
3. A place of Tenderness
4. Father and Son
5. Inherited Prayer
6. Wind of Eternity
7. Isuzu
8. Dreamsphere
9. Starry Forest 節分奉納
10. Inherited prayer 2 〜Mother ’s song
11. Kokoro
古より天河大辨財天社に伝わる神宝「五十鈴」は、天照大神を天岩戸から呼び出す舞に使われた「神代鈴」と同じものだといわれています。3つの鈴が三角につながり、それぞれの玉が「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」の調和(みむすびの精神)を表現。凛とした音で心身や場を祓い、魂を本来の状態に近づけてくれます。本CDには、1曲目、7曲目に五十鈴の音を収録。自宅に神が降りたかのような清めの波動をもたらします。
最初の五十鈴の音で邪気が祓われたような感覚があり、すっきりしました。また、瞑想の時にかけるようにしたところ、いつもより深く入り込めました。
シンセサイザーの低い音がまるで大地の震動、フルートは大地を吹き抜ける風のうようでした。カエルの声も聴こえ、まさに自分が自然の一部だと感じられました。
「Wind of Eternity 」を聴いていたら、訪れたことのない竹林が頭に浮かび、懐かしい気持ちに。過去世に聴いた音、見た風景が甦ってきたのかもしれません。